発行人ゆみこ
プラハのオープンハウス

プラハの街に、この風情ある建物はなんだろう?とか、立派なお屋敷だけど中はどうなっているのだろう?と思っている所はありませんか?もしそんな建物を見学できたらステキですよね。

Ahoj!出まして来週末の5月18、19日(土日)はオープンハウスプラハが開催され、今年は115の建物が一般公開になります。もしかするとみなさんの気になっている建物が見られるかもしれませんヨ。しかも無料です。

毎年この時期に開催され、今回で十回目になるこのイベント。特に予約は必要がなく、お目当ての建物に行って玄関先で待っていると、人数が集まり次第ツアーが始まる形式です。ガイドさんの大半は一般公募のボランティアの方で、説明は多くの場合チェコ語です。時々ガイドの方がしどろもどろになったり、みなさんが一斉に笑うのについていけなかったりすることもありますが、その場の雰囲気を楽しんで。事前にwikiって行くのもいいでしょう。

わたしの場合ですが、まずはマップで建物を選び、順路を練り、家族に「マサリチカの側に悲劇の歴史の建物があってさ〜」という具合にジワジワと宣伝して士気を高めて?おきます。当日は早起き上等、列に並びながらでも食べられるお弁当を準備し、帽子に水筒持参で参加しています。

ここからは以前に見学させていただいた建物をご紹介します。みなさんの「チェコのことがもっと知りたい」のお助けができるといいですが。その他の様子は個人のブログ「18番トラムでハラチャンスカヘ」に←リンクさせていただきます。

中央図書館の上は超豪華!市長公邸

中央図書館の建物上階にある、プラハ市長の元公邸は、建物全体の3フロアーに渡り、市長の居室、書斎、ゲスト用スイート3室、男女別サロン、造園が施された屋上に、サービスを提供するための厨房を中心にしたエリア、(以下はオープハウスで見学できる)玄関ホール、大広間、そして男女別、お茶用、音楽用、テーブルゲーム用のラウンジに冬用の室内庭園で構成されています。どちらもチェコを代表する芸術家達による彫刻や絵画などで装飾され、豪華な家具に調度品が並びます。

こちらのレースのカーテンは、ヨーロッパを代表するテキスタイルアーティストでチェコのレース職人エミリエ・パリチコヴァーの作品で、中央にプラハ市のエンブレムが施されているのが分かります。もちろん実物は手で編んだもので、現在はレプリカです。この長さ数メートルの巨大な作品は、ティールームを中心とした各窓にかけられ、その制作にかかる作業と莫大な時間を考えても、このアパートメントが驚く程の贅を尽くした場所であることが想像できます。

リモートワークのヒントにも?ライヒター・ハウス


出版社オーナー、ヤン・ライヒター(1858 – 1946)の自宅兼出版社が見学できます。玄関ホールと自宅に上がる階段ホールは、多少心配になる位薄暗く、神経が休まる場所なのに対し。細い通路を抜け、出版社の小さな扉を開けた途端、中庭に向かった大きな全面の窓からふんだんに光が差し込み、壁やカーテンは暖かいクリーム系の白で統一され、創作を刺激してくれるような内装デザインと家具に囲まれ、活動的な気分になるように設計されています。その切り替えの見事さについ「リモートワークのヒントにもなるなぁ」と唸ってしまいました。

責めてイベント終了30分前には着きたいもの

ブラニーク元醸造所。2007年に対岸に移転するまで、百年以上に渡りビール「ブラニーク」を醸造してきた、大きな赤と白のレンガ造りの建物。紋章のデザインはチェコの代表的な画家ミコラーシュ・アレシュによるもの。

終了10分位前に駆け込みましたが、最終のツアーがもう出てしまった後でした(写真はまだ手前の門です( TДT))。もうちょっと余裕をもって来なければね…ではまた次回に、今年を楽しみにしようと思います。(2024年5月号 発行ゆみこ)←編集後記へ、楽しいイベントあれこれもこちらからふろくの手描きカレンダーへ。

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