ターミナル4ですって?
そんなに欲張る?って程の計画をたてました2023です。オープンハウスプラハの詳細は2024年5月Ahoj!92号に書きましたのでぜひそちらで。
欲張りに欲張った計画でしたが、当日朝、第一候補の旧グランドホテルの開催が取りやめになったことで出鼻を挫かれました。遠くからでも大変に目立つ、典型的な社会主義時代のただならぬ佇まいで、落成式にはスターリンがくる予定だったとか、600人が14日間生き延びることができる核シェルターがあった等の情報も見つけ、ぜひ見学したかったのにィ。
煮え煮えしながら、ぐずぐず準備して…後悔、甘く見てたな、開催前に着いたにもかかわらず、第二候補ターミナル4は既にめちゃくちゃめちゃくちゃ並んでいました。

因みにプラハの空港は、ターミナル1がシェンゲン以外の発着、2がシェンゲン内、3はプライベートフライト用、
じゃ4はなに?
…かというと国賓専用だそうで、4まであるってチェコの人も結構知らないんです。このオープンハウスではオバマ元大統領やローマ法王を歓待した応接室が見学できますが、セキュリティチェックがあるので列の進みが遅く、結局二時間待ちました。それでも品格のある内装や家具って不思議なもんで、見ているうちになんだか足の疲れも癒されちゃいました。こちらは撮影禁止です。
さて街中に戻ってまいりまして↓こちら、ご存じの方も多いかと思いますが…

snsで大人気の、撮影の順番待ちの行列が外まではみ出し、多い時には道の次の角のそのまた先まで続いちゃってる中央図書館玄関のアートです。本が重ねてあるんです。
このアートのある中央図書館の上に、第三候補プラハ市長の元公邸があります。こちらへの入口はアートの列に向かって右に別の玄関があり、そちらからツアーがスタートします。

三フロアーにも渡る大邸宅の内、見学できるのは玄関ホール、大広間、ティールーム(写真)などの各種ラウンジですが、

わースゴイ!豪華〜なんて(心で)騒いでるのは最初のうちで、見学が進むうちに、あまりの贅の凝らし具合に、見学グループの上空に疑問符が湧き始め、さっき空港で並んでいた疲れがこっちで戻って来るカンジ…。

カップボードに入ってるグラスに至るまで、どんな作家がどんな技法でどんなに素晴らしいかを説明して下さるのですが、なんだか全然入ってこない。その上、実際にここに住んだのは初代市長だけだとか。1990年代とはチェコにとってどんな時代だったのかと考えさせられてしまいました。
そうだ!こういう時にはトマシュに会いに行こう。
きっとあそこに行けば心静かになれると、マサリチカ、チェコスロバキア共和国の初代大統領マサリクの名前を持つ駅へ。

マサリク駅では、梁出し天井と壮麗な暖炉のある、特別待合室が見られます。マサリク大統領は電車を待つ間、ここに座って本なんか読みながら、

あの時計で時間を見てたんだよなぁ〜✨…なんて思ったり…

しているとすっかり落ち着きました。ありがとうございます。こちらは大行列もなく、余裕を持ってみられます。
さて、次に行きたい場所ですが、実は迷っております。どうしてかというと、場所はここマサリチカから直ぐ近くのデフールスキーという宮殿なんですが、写真で見る限りでは、薄暗くて廃屋レベルにボロボロです。それでも、そのボロボロの下に見え隠れする装飾があまりに美し(そう?なので)、特には階段ホールから天井へのデザインや装飾画を見てみたい気がするんです。
それをオープンハウスプラハ見るぜ!チームのご主人に相談すると、そのボロボロさんを見てみようということになりました。ところが、ないないないない、さっきからずーっと住所の辺りをグルグル回ってますが一向に見つかりません。その内にそうやって探し回っている人が何組もいるらしく、同じ人たちに何度も出会い、その中の方に教えてもらったその場所には!なんと!

「技術上の問題があり閉鎖」
何度も前を通っていたけど、張り紙が小さ過ぎて見つからなかった。蛍光ペンでおーぷんはうすとか書かれているのが泣けます。
こちらのデフールスキー宮殿は長年空き家で、放置され、取り壊しさえ検討されていたところを、プラハ市の所有に移り、再び放置され、現在はやっと博物館へ譲渡されることになった宮殿だそうで。後でwikiったら、それはそれは別嬪さんだったそうな。ぜひ一目お会いしたかった。

博物館になって、再び美人さんに戻った宮殿のことなんかをイメージしながら、カフェで小休憩。ここ、いつもめちゃくちゃ混んでるけど、コーヒー美味しいよ。こんなにカッコよくって、コーヒーまで美味しいならみんな来たいもんね。さて、休んだから、また元気回復。次行こう!
よく行く公園の入り口付近に、こんな建物があって、写真で見るよりもっと赤い感じに見えるし、モダンだし、「面白いな〜、どんな人が住んでいるんだろうと」思っておったのです。こちらも

オープンハウスしてくれます。ありがたいなぁ。
ここは先程のマサリク大統領の親友、出版社オーナー、ヤン・ライヒターの家で。建築家ヤン・コティエラによる出版社オフィスと自宅をつなぐ建物で、赤く見えている外壁は様々な種類の荒い漆喰と石レンガが使われているそうです。
ツアーが始まってまず、こちらの出版社と家族の家をつなぐ玄関ホールを見せていただけます。最初に、上の階は人が住んでいらっしゃるのでお静かに、との説明を受けました。それにしても…

なんと落ち着く空間でしょう。ヤン氏がトボトボと階段を上がって「ただいま〜」「今日はたいへんだったなぁ」といったシーンや、トースト咥えたまま階段ダッシュっで出勤(そりゃないか)をついつい思い浮かべてしまう日常の場所。そしてこのホールから細い通路を通り、小さな小さな扉を開くと…

こちらは出版社のオフィス。中庭に面して全面大きな窓がありとても明る句、創作を刺激してくれるような内装デザインと家具に囲まれ、居るだけでやる気が湧いてくる。切り替えって大事だよね。こちら以外にも、半地下の編集者達の缶詰部屋?や、出版物の在庫を管理する図書庫、そしてヴニトロブロクには…

家庭菜園。こんなに見せてくれちゃうサービスぶり。手前の木はあんず、向こうは苺の花が先始まっているね。
ここはオフィスと憩いのバランスが取れているなぁ〜。チェコの人の暮らし振りの一端や、仕事への向き合い方が垣間見られる場所でした。こんなに色々見せてくれて、楽しい思い出をありがとう
オープンハウスプラハ2023、また来年!
と、家に帰るはずが、再びトラムに乗って家とは逆に向かっている。だって今ならまだ、トラムから見てて、ずっと気になっていた赤と白の煉瓦の、大きな煙突のある、工場らしき建物の見学に間に合うかもしれないんだもん!!!
まだ10分あるうううう!

と、駆け込みましたが。最終ツアーが出てしまった後でしたとさ。また来年だね。
さて、ここまで読んで、お付き合いくださってありがとうございました。世界のどちらにいらしても、どうかステキな1日を!