ギリシャの海から便り
1. プロローグ
2.ギリシャの海から便り 一通目 ついにアレ持ってきちゃったのね
3.ギリシャの海から便り 二通目 一番風呂
4.ギリシャの海から便り 三通目 先客
5.ギリシャの海から便り 四通目 突風
6.ギリシャの海から便り 五通目 お母さんたちの泳法を学ぶ
7.ギリシャの海から便り 六通目 手芸の和
8.ギリシャの海から便り 残暑お見舞い申し上げます
いつも海で大活躍のこの帽子。もちろん飾りも気に入っているけど、
デッドストックの糸を使って、アンティークな柄のリボンを編んで飾ったらさぞかし素敵だろうなぁ〜なんて妄想列車爆走中。
■ ギリシャの海から便り 一通目 ついにアレ持ってきちゃったのね
おはようございます。
休暇をいただいて、ギリシャのちいさな島に来ています。毎年同じ村についに五年目。あらあらあら。ついにパリチコ道具持ち込み休暇!
■ ギリシャの海から便り 二通目 一番風呂
チェコとギリシャでは一時間ですが時差があります。たった一時間でも朝はかなり早起きしてる感があるので、いつもの時間にご主人を起こそうとすると不満そう。せっかくの休暇なんだからもっと寝ていたいそうな…でもね、早起きして浜に行けば、
ほら一番風呂
水が澄んでいて(=冷たい。去年学習した)、誰もいない。
気持ちがいいじゃない?
さあ編むぜ。
■ ギリシャの海から便り 三通目 先客
一番風呂と言いましたが厳密に言えば先客がいます。蝉の声を聴きながら、オリーブ林を抜け、そろそろ松林の間から遠くに浜が見る頃になるともう…
きゃあきゃあ
と、お母さんたちのおしゃべりが聞こえてきます。写真の矢印の下に黒い点が見えますが、これは海に浮かんで楽しくおしゃべりする島の女性たちです。ひとりやってきては輪に加わり、いつの間にか誰か帰りで、毎朝軽く一〜二時間は浸かってます。きっとギリシャならではの体冷やし健康法に違いありません。
村で一軒しかなかったはずの商店は今年から二軒になり、脅威を感じたのか?いつもの店の品揃えが増えていました。こんなお菓子も売っていたよ!オリーブオイルのラスクと想像します。いい感じのパッケージ。お味はどうかな?
固て〜!
柔らかいものばかり食べて顎が鈍っている者共を寄せつけないフード。ご主人は歯が心配と手も出さないから、ひとりで顎トレしました。噛むとなかなか美味しいのよ。
■ ギリシャの海から便り 四通目 突風
いつも家族や友人に絵はがきを出しますが、ぶっちゃけ島の絵はがきは一種類です。それでもご主人はちゃんと下書きをして、ネイティブ(わたしのことだよ)チェックを受け、清書してと一枚に三十分位かけて日本語のお便りを書きます。そうそう、切手は売っていないから、去年別の島の郵便局で買い溜しておきました。ヨーグルトのはちみつがけはモモが大サービス。トマトとキュウリのサラダにはオリーブオイルがたっぷり。これに右上に写っているギリシャの基本パンをつけて食べまる。これが毎年の楽しみ。
ずいぶん美味しそうな切手ね。
午後には一点俄かにかき曇り
突風が吹いてきました。続いて大波がざばんざばんと寄せてきます。遠くを見れば、黒い雲が大雨を降らせながら近づいて来るのが見えます。慌てて宿に戻って…編んどります。
■ ギリシャの海から便り 五通目 お母さんたちの泳法を学ぶ
昨日のお天気の続きか?珍しく雲のある朝。
水はかなり冷たく、さすがの体冷やし健康法メンバーも今日はお一人だけ。
いつもみなさんがいる辺りはかなり深く、もちろん足はつきません。でもお母さんたちはまるで立っている様に見えて、最初は不思議でしかたなかった。この立ち話泳法をマスターしたくて、そっと拝見したり、自主練したところ、本当に体は真っ直ぐ縦で足だけで泳いでいるのがわかりました。日本の昔の泳ぎ方と同じだ。
大将のきまぐれか、フラッペに苺アイスがのっていた。嬉しいなぁ♪
ウキウキしながらブーゲンビリアの坂を戻ります。
■ ギリシャの海から便り 六通目 手芸の和
泳ぎ疲れたら、古式立ち話泳法で遠くの島を眺める、浜に戻ってきてパリチコを編むで…ずいぶん編み進んできました。パリチコのおかげで、例のお母さま達のお一人に「それ、わたしの母もやっていたのよ」と話しかけていただいたり。
観光で見えた方か?「わたしもいつかその手芸をやってみたいのよ」とおっしゃるのであれこれお話ししたり。
また別の方に「あなた毎年来て、朝にヨガやっているわよね?」「ところでそれブレスレット?」と聴いてくださったりと。今までの年になかったいろいろな方とコミュニケーションを取るという経験ができました。手芸好きの和だ。
帰りにお気に入りの木の前で空を見上げると、竜みたいな雲が流れてきました。今年も素晴らしい思い出をありがとう。
■ ギリシャの海から便り 暑中お見舞い申し上げます
帰ってきたプラハはギリシャより暑い室温30度、外のバルコニーはこの後47度までに。
村の商店でいつもの素朴クッキーと新アイテムのトマトペーストに遂にお土産らしいオリーブオイルを買ってきました。
パリチコのリボンもずいぶん長くなってきましたが、麦わら帽子を飾るにはあと一息。この辺で…
ターボスイッチ、オン!
完成ですd(≧▽≦*)
麦わら帽子用リボンを編み終わりました。
のせてみた。なかなかいいじゃない。
クラウンの裾周りに丁寧に縫い付けて、
後ろでは縛らずに重ねた形に縫いました。
完成。
来年、ギリシャでかぶるからね
縫い付ける前のレースを残暑見舞状にしてみたよ。
Hezké léto!(ヘスケーレート)ステキな夏を!
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