ご主人プレゼンツ☆日本旅
ご主人の立てた鉄予定で旅する「ご主人プレゼンツ☆日本旅」
- ピウ王子さま編めるかな
- ストだもん。飛ばないよん
- 親父の料理
- 大船渡・陸前高田
- リニア鉄道館
- ご主人花粉症デビュー?で寝込む
- 姫路・宮島
- ピウ王子さまお渡しできる
- どや。鹿児島中央
- こまちとはやぶさのちゅー
- 一体どうやってみつけたんだ?相倉
- 念願の北陸新幹線。金沢
- 謀反。もう帰える!
ピウ王子さま編めるかな
何を編んでいるのかな?
猫ちゃんよ。
猫ちゃんを描いて、型紙にして、チェコの伝統工芸パリチコで編んでいるの。猫ちゃんの名前はピウちゃん。ピウちゃんは王子さまなの。
編む色でまだすこし悩んでいるから、旅には候補の糸を持って出て、旅の途中に編み終える予定なの。
出発前日にル◯トハンザさんからお便りが届きました。
ストだもん。飛ばないよん
それならばと別の会社の飛行機でオランダに飛び、またまた違う会社でフランクフルト入りし、二時間カウンターに並んで日本行きになんとか空席をみつけ、出発まで六時間待つこととなりました。
これさえあれば六時間待ちでも楽勝よん。
世界で一番大きいエアバスA380を眺めながらパリチコ。
機内で「針が危険」と没収された人もいるとの話を聴いておりましたので、編み台には針を打たず、針はケースに入れて別に荷物検査を通し、ゲート内のみで編むという作戦です。
親父の料理
羽田に着きました。
旅の前にご主人に
と尋ねれば、表計算ソフトにびっしりと旅の希望を書いてくれました。チェコ人のご主人は日本のどんなところに魅力を感じるのでしょう。この旅は、その希望を元に、ご主人が乗換え検索等を駆使して計画してくれたご主人プレゼンツ日本旅。これは最初の希望「東京モノレール」です。
日本のお家ではビックサプライズがありました。なんでも父の新しい挑戦は料理だそうで、おふくろの味ならぬ親父の味の朝ごはん。
もちろんお買い物するんだって。
お父さんかっこいい!
大船渡・陸前高田
次なるご主人の希望は東北新幹線はやぶさ。車内でずっと携帯を握りしめて時々
となにやらほくそ笑んでいます。GPSを利用した乗っている乗り物のスピードが分かるアプリだそうな。
着いた一ノ関からは大船渡線に乗って約一時間で気仙沼。そこからは大船渡線BRT(バス高速輸送システム)に乗換え大船渡へ。
山あいを抜けると急に目の前に海の景色が開け、海岸から山の手前までがゴッソリなにもなくなってしまっているので、津波の被害がどんなに大きかったのかがわかります。あれが奇跡の一本松。
目的の大船渡で降りてふたりでしばらく手をあわせました。そこから歩いてすぐの所に目指すおおふなと夢商店街があります。
ぽぽろさんの煮干しラーメン。これが食べたかったんだ。チラホラと雪が降りはじまってきていたので、この温かさが嬉しい。ここでご主人に
と伏線(・∀・)ニヤニヤ。
菓子製造販売の高瀬さん。あれもこれも美味しそうで悩みましたが、サブレとほたての形のもなかをお土産に。
旅の間のおにぎりにと、鮮魚うえのさんで鮭を買わせていただいたら、「どこから来たの?」と聴いて下さって、チェコとお答えすると「そりゃあ遠くから来たね」とわかめをサービスして下さいました。
「外に出てごらん」と数メートル程ご一緒し「あそこに銀行の建物があって、壁の色が変わっているでしょう。そこまで津波が来たのよ。そしておじさんの店はあそこにあったんだよ…」と説明してくださるうちにお店のご主人は声を詰まらせ、走ってお店に戻って行ってしまいました。ご説明をありがとうございます。大切な思い出にいたします。
いつのまにか吹雪。元に来た道を戻ります。
今度はBRTを乗り換え駅の陸前高田で降り、
日も沈み冷えてきたので、待ち時間にカフェ。
コーヒーが美味しかったのでオリジナルブレンドをお土産に。
本日の新幹線 はやぶさ やまびこ
863キロメートル
他の乗り物を入れると 1038.5キロメートル(ご主人調べ)
リニア鉄道館
本日は別行動の日。ご主人ははりきって名古屋のリニア・鉄道館へ。
時々こんな写真が送られてきます。
おお、これがリニア?楽しんでいる様子ででよかったよかった。
ご主人だけ・本日の新幹線 ひかり
732キロメートル
他の乗り物を入れると 762キロメートル(ご主人調べ)
わたしは日本に住んでいた時に毎日のように通っていた定食屋さんへ。農家さんと知り合いになってお米や野菜を仕入れて料理するお店。お昼はいつもこれに癒されておりました。大将にも十年以上振りでお会い出来ましたが、びっくり!以前より若くなっていらっしゃいました。冗談ぬきで「息子さん?」と思ってしまったくらいです。食生活がその人作るのだなぁ。
ご主人花粉症デビュー?で寝込む。
意気揚々と名古屋からから帰って来るだろうなぁと思っていれば、ご主人はノドが痛くてだるいと寝込む程に。そうかそうかと、一日買い物に行って、手芸店なんぞに寄ったりしていた。
姫路・宮島
ところがですよ、次の日になってもご主人の様子に変化なし。風邪という感じでもなさそうで、こりゃあひょっとして激しく花粉症デビューしたのでは?と訝しがりながらも、
と懇願。日本の家族からは冷たいと言われ(iДi)、でもチェコならもったいないが優先だよなぁとかも考え、ひとりは寂しいなぁとも思いましたが、よっしゃわかったとご主人の立てた予定に従って東京駅。
マックスとマックスのちゅー、ひかり、「新幹線のお掃除の天使たち」のてんこ盛り写真をご主人に送ったりしながら静岡方面へ。
富士山を仰ぎ見、河津桜を眺め、地元の野菜を使った体に優しいランチなんかもしちゃって…
再び新幹線。乗車券拝見の車掌さんには「連れは多分乗れないと思います」なんて別に言わなくてもよかったかもしれない事を言っちゃったりしていたら…
来た
ご主人がヨっタヨタしながら現れました。
新幹線さまが快調に飛ばすも、次の目的地に着く前に終電となり、やむなく姫路泊。
次の朝に「それにしても人が多いなぁ〜」と思っていたら、本日は姫路城のグランドオープン、ブルーインパルス祝賀飛行の日だそうな。
後ろ髪を引かれながらもまたまた新幹線で広島へ。広島からは山陽本線で宮島口。そこからフェリーで…おお大鳥居が見えました!厳島に上陸です。
ご主人よ!あなたの立てた旅の計画は、体調以外は完璧だ!
表参道商店街を歩きながら、どんなに牡蠣が美味しいかを説明するも、それは海のない国の人だもの、激しく難色を示すご主人。
たどり着いた牡蠣屋さんの「おふたりさまですか~?」の問いに、「いえ、ひとりです」と答え、体調イマイチのご主人を店先に残し、秘密のメニュー定食。
よっしゃ
その間、多少ささくれながら厳島を彷徨い、鹿さんの写真などを撮るご主人。厳島ではこんなふうに鹿さんが歩いていて、人にもかなり慣れていますが、どうなんでしょう、鹿さんにブイサインは有効なのかな?おじょうさんよ。
と後で見つけたら話してくれました。すまんかったのぉ。食後のコーヒーは一緒にしよう 。
確かに午後に着くとお土産屋さんはわらわらと閉まってしまい、ほとんどの方が船で帰って行ってしまいますが、静かに景色が楽しめてこれも悪くない。
ぽつんといい感じのカフェに明かりが灯っていたりして、この時間のそぞろ歩きは最高です。
その上うえ早起きさえすればこんなお参りもできる。
実を言うとご主人だけでなく、わたしも旅の疲れか?体調がいつも通りではなかったのですが、気温も暖かくなってきたせいか?この散歩の頃にはふたりそろってすっかり元気回復。
お宿も落ち着いていてすっかり気に入って、宮島きっといつかリピしたい。
本日の新幹線 ひかり
644.3キロメートル
姫路まで移動
次の日の新幹線 さくら
161キロメートル
他の乗り物を入れると 271.7キロメートル 姫路→広島→宮島
ピウ王子さまお渡しできる
…といった経緯で四国までやってきました。
お気に入りの丁寧暮らしブロガーさんはご夫婦で駅まで迎えに来てくださり、最初はおうどん屋さん(iДi)、
四国の古いおうちを当時のままの姿で移築した村、歴史ある和三盆の製造販売所、海辺のカフェ等にまで連れて行っていただいて、こんなロマンチックな海沿いを走り、
夢にまで見た人気の魚食堂へ。
手作りのお豆腐ブラウニーや酒粕酵母のパン、おすすめのコーヒー豆までいただいてしまいました。
毎夜、この丁寧な暮らしをブログで拝見して、癒され、助けていただき、幸せに眠りについておりました。お礼にきたつもりが、更に幸せをわけていただくことになっちゃった…。ふわふわのお布団で、猫ちゃんに乗られながら感謝しておやすみなさい。
幸せ者の二日目は人気のカフェにお誘いいただいて美味しいコーヒーのモーニング。そしてここにはあれ、あれがあります…あれ。うずうずうずうず…
大鳴門橋遊歩道からなにも知らずに見下ろすご主人に「覚えてる?大船渡でラーメンをいただいた時に、上に乗っていた食べ物があったでしょう?あのなるとは、このなるとだよ」と教えると
「ああ!」
と大きな声を出して感心していました。
そのあと駅まで送っていただいて、おふたりを振り返り振り返りローカル線のちいさなホームへ。またいつかお会いできる日まで、本当にありがとうございました。
こちらに向かう新幹線の中でピウ王子さまの羽を編み終えて、
完成してお渡しする事ができました。
本日の新幹線 さくら
161.3キロメートル
他の乗り物を入れると 254.9キロメートル 宮島口→広島→岡山→高松
どや。鹿児島中央
高松から再びマリンライナーで瀬戸大橋を渡り、九州新幹線さくらで、新幹線駅の最南端、鹿児島中央までやってまいりました。桜島~♪
来ちゃったねぇ鹿児島。
既に乗ることが目的で、特に滞在先のプランなどないままに、泊まったホテルのチャペルで結婚式があったので、お祝いさせていただいたりして過ごしました。どうかお幸せに。
ご主人はこんなのや、
こんなの、
その上どうじゃ!っとこんなの、
はたまた異様にクオリティの高い車内の写真なんかを毎日撮って、
時速300km/hも体験できてご満悦。
やっと東京に戻ってきたら桜が満開に。きれいだねぇ~。
ただいま~。待っていたのは親父の味。
本日の新幹線 さくら
730.9キロメートル
他の乗り物を入れると 875.4キロメートル 鳴門→高松→岡山→鹿児島中央
本日の新幹線 さくら ひかり こまち
1491.1キロメートル
こんなに乗っちまいました。鹿児島中央→大阪→東京
こまちとはやぶさのちゅー
今日は絶対にどこにも行かない、1ミリたりとも新幹線には乗らない、実家でたまった洗濯物をしたりして、のんびり過ごすんだから〜!
ぜええぇったぁああいっ!
…と抵抗したのに、ただいま仙台でこまちとはやぶさのちゅーを見ています。笹かまぼこと萩の月をお土産に買いました。
本日の新幹線 こまちとはやぶさのちゅー
643キロメートル
今日も乗っちまいました。仙台往復
一体どうやってみつけたんだ?相倉
妻のゆみこは毎日新幹線に乗っているだけで退屈かというとそうでもない。傍からながら新幹線撮りにも慣れてきて、パラパラまんがでこんなものを作ったりして充実。
動いて見えるかな? 「来たゼ!はくたかパラパラと」新高岡に到着しました。「モダンでかっこいい駅ね〜」なんて感心していると、
ご主人はここにへばりついたまま改札から出て来ない。確かに興味深い景色ではありますな。
駅前から「世界遺産バス」に乗り、
こんな涙腺にグイグイ来る景色を眺めながら約二時間でまずは白川郷に。そこから更にバスで一時間の相倉にやってまいりました。
民家十一棟の集落。世界遺産の村。今夜はあの合掌造り建築のお家に泊まります。
すごいすごいよどうやってここを見つけたのだご主人よ
暖かく出迎えいただいた囲炉裏にはもう夕飯の鮎が串打ちして並べてあり「骨までやわらかいですよ~」って。
「足が丈夫な時は、春になったら飛んで歩いて、山菜を摘んで漬けておくんですよ。秋は栃の実でしょう?拾って、剥いて、何日も川で晒して、面倒じゃないよ、楽しみですもん。わたしは栃の実のお餅が大好きなのよ。野菜だっていろいろ出来るんです。六十七歳まで本当に元気で病気一つしたことなかったんです。それがね朝起きたら急に歩けなくなってて、今じゃこんな感じですが(杖をついていらっしゃる)、去年には目が悪いって免許もお返ししてしまって、それでも息子にたすけてもらってやってますよ。」とお宿のおかあさんのお話を伺いながら夕飯をいただきました。どれも涙が出ちゃうほど美味しかった。
お風呂でぽかぽかと温まった後、足元に豆炭あんかが入れてある布団でぬくぬくしながら休みました。
朝ごはん。お母さんが春から準備してくれた心のこもった味。
駅まで送っていただいて、
のんびりとローカル線で新幹線駅へと戻ります。
本日の新幹線 はくたか
380.5キロメートル
東京→新高岡 近くてビックリ!
念願の北陸新幹線。金沢
新高岡に戻ってまいりました。
例の表計算ソフトに大きなフォントで書かれていた、ご主人念願の北陸新幹線。
さあ、撮りたまえ。
もちろん乗って金沢入り。周遊フリー乗車券などを買わせていただいて、
にし茶屋街などをそぞろ歩いてみました。
情緒ある粋な小道が続きます。
そこから兼六園。
金沢+桜とくれば鬼に金棒。筆舌に尽くしがたい人の多さ。
どちらもたいへんに素晴らしいのですが、軟弱なゆみこが目に見えて弱ってきた!弱ってきた!
そう来ましたか!
本日の新幹線 つるぎ
39.7キロメートル
他の乗り物を入れると 67.2キロメートル 城瑞→新高岡→金沢
本日の新幹線 はくたか
420.2キロメートル
謀反。もう帰える!
もうご主人プレゼンツはいやだ!自由にさせてもらう!謀反だ!謀反だ!
朝から菓子パンだ!
メロンパン?ゆみこの自由ってこれなの?
だって日本に来てからまだメロンパンを食べてなかったんだもん。
食べられてよかったね。楽しかったねぇ~日本旅。
この旅で乗った新幹線の総距離
6358キロメートル
他の乗り物を入れると 6852キロメートル(ご主人調べ)
を押すとが喜びます。長々とお付き合い下さいましてありがとうございました。それではみなさま、世界のどちらにいらしてもステキな一日をお過ごしくださいませ。