ふれでえ〜！

昔のぉ。学校のクラスでQueenというイギリスのバンドがえらく人気でのぉ。来日コンサートもあるちゅーことで盛り上がっておったのじゃ。コンサートは夜の外出じゃし、チケットも高額で学生がどうこうできるようなもんではなかったけど、クラスメイトのお姉ちゃんが行って、会場で録音してきた音をみんなで聴いてみようということになったのじゃ。

ゆみこはそーんなには興味がなかったが、曲はいくつか聴かせてもらって気に入っていたし、みんなの仲間に入りたかったので一緒に放課後を待ったのじゃ。

音はもんのすごくひどい。お姉ちゃんの隠し持った録音機器は会場の大音量に耐えきれず、音がバんリバリに割れていて、それでもなんとか馴染みのあるメロディが聴き取れ、さあここでボーカルが歌うぞという段になると

ふれでえ〜！

お姉ちゃんの席の側のファンの女性が叫ぶのだ。しばらくしてまたボーカルの見せ場になるとこの女性が

ふれでふれでふっれでえ〜！

と、狂った様に叫ぶのだ。わたしたちはカセットテープ(昔の録音媒体)の片面４５分間が終わるまでこのふれでえ〜！を聞き続けることになったのだ。みんなは憤った、「なにこの女！」いやいやちゃんとチケット代を払った立派な方ですから、盗聴音源を聴いている私たちとは違います。「フレディならまだ許せるのにふれでえは許せない！」

確かに

ふれでえはイヤだな。

わたしもそう思いました。あれから幾年過ぎまして

ふれでえ〜(＞w＜)！

すっかりQueenのファンになってしまったわたしと、当時海外からの輸入品が超高額だったチェコで、最初にもらった給料で、給料の５分の１もするQueenのアルバムを買ったご主人が映画「ボヘミアンラプソディ」を観てまいりました。

感想は

ふれでえ〜(＞w＜)！

ぜひ劇場で。

 を押すとが喜びます。それではみなさま、世界のどちらにいらしてもステキな一日をお過ごしくださいませ。ありがとうございました。