シュテェドリーデン言えて?
ドッテン
美味しく焼けたかな?
今年の vánočka ヴァーノチカはアーモンドが決めてよ。アーモンドなんてどこで買っても同じだと思っていましたが、市場のアーモンド専門屋台で買ったスライスを使ってみて、味と香りがまったく違い、パンも数段美味しくなることが分かりました。
粗熱をとりつつ電車で西へ…
プラハ中央駅からカルルシュテイン方面に向かう電車に乗ると、駅を出て十分位経つとこのナープラフカ鉄橋を渡り、いつもは農家の市場から見ている鉄道の橋を通ることになります。ここからの眺めも好き。
さて、本日は
štědrý den
シュテェドリーデン言えて?
クリスマスイヴ。ゆみこ最も言えなくて通じない単語です。難しいですよね?そのシュテェドリーデンにチェコの家族の田舎のお家にやってきました。着いたらもういい香りがしていて…
まあ!
ステキに準備がされています。ではちょっとここでチェコの家族のvánoce ヴァーノツェ クリスマスの一日をご紹介させてくださいませ。まず…
štědrý den
シュテェドリーデンの朝は、買って外に出しておいた stromeček ストロメチェック クリスマスツリー をお父さんと子供達で飾り付け。お母さんはお料理。その間夕飯まではなにも食べないしきたりですが、例外がこちら…
vánoční cukroví
ヴァーノチニィーツクロヴィー クリスマスのクッキーやプチケーキの焼き菓子。これは時々つまんでもノーカウント?チェコのお母さんと妹の手焼きでびっくりするくらい美味しい。それからヴァーノチカもノーカウント?
ツクロヴィーは、チェコでは80%が自分の家で焼いて食べると言われていて、地方によって家族によって由来や名前、レシピが違って何百種類もあるとききます。
おかあさんに名前を教えてもらいました。今年のラインナップはこれ↑。そして伝統料理の
kapr
カプル 鯉のフライ。
弟は釣りが大好きで魚料理がとっても上手。自分で釣って、泥吐きも、骨抜きも丁寧にしたもの。日本で言えば鯵フライみたいで素晴らしく美味しいく、粗で作るスープも毎年楽しみ。そして
bramborový salát
ブランボロヴイーサラートゥ じゃがいもサラダ。
ジャガイモ、人参、根セロリを小さく小さく刻み、茹でずに蒸して歯ごたえを残し、同様に刻んだピクルスやゆで卵も加えてて調味料で混ぜます。家族の味付けはマヨネーズとお酢は使わずヨーグルトやマスタードで。準備の間に、こぶりはどんにも重要な使命があります。子供達は
ježíšek
イエジーシェック(チェコではサンタさんではなくイエジーシェック)がプレゼントを持ってきてくれると信じているので、こっそりストロメチェックの飾られている別室に行き、木の下にみんなの準備してきたプレゼントを並べて置く係。適役だわ。
料理が完成したら、皆それぞれちょっと特別なものに着替えてきて…さっきのこのシーンに戻ります、では改めまして
Veselé vánoce
「ヴェセレーヴァーノツエ(楽しいクリスマスを!)」シャンパンで乾杯して、最初のお皿でスープを。その後スープのお皿を外して、次のお皿に各自好きな分だけブランボロヴイーサラートゥ、カプル、
řízek
待ちに待ったジーゼック フライをとって食べます。ジーセックは鶏肉をほんと〜に薄く薄くスライスして、更にたたいて薄くして、軽い塩胡椒したものにお粉、卵、ロフリークを砕いものにくぐらせて揚げるのがチェコ家族風。サクっ!フワっ!ととっても美味しい。食事の様子を見ながら弟がトイレに行くふりをして外でベルを鳴らすと子供達は「イエジーシェックだー!」と叫びながら別室へ…
まだ信じてくれてます
ストロメチェックに花火をつけてお祝いです。
花火をつけるのですから「そりゃあ生木じゃなくちゃだめよね」「飾りもガラス製にしなちゃね」と毎年心新たに思うゆみこ。最初の年はヒヤヒヤしちゃいました。子供達がプレゼントに書いてある名前を、字の勉強兼で読んで、それぞれの人に渡してくれ、みんなでビリビリビリーっと景気よく包装紙を破いて(だからチェコの包装紙は薄いのだ)、お互いにもらったものを見せ合って、感謝しあってシュテェドリーデンの夜は更けていきます。
通常大人はここから大宴会でしょうか?でも我がチェコ家族はまさかのほぼ下戸ファミリーなのです。
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