なにしにウィーン2022

なにしにウィーン2022

「お昼位の電車でのんびり行って…」などと呑気に構えてチケットを予約したが、出発の数日前にそれはとんでもなく呑気であることが分かった。ウィーンのお店は土曜日の夕方18時には一斉に閉まってしまい、日曜日もお休みなのだ(特例有)。
プラハからウィーンへは電車で約四時間半。運よく時間通りに着いても五時過ぎ+中心地への移動時間で間に合いそうもない。このお気に入りのパン屋さんも、「よく閉まっているなぁ」と思っていたが、来る時はいつも週末のこの時間が多いからだったのか。謎が解けた。

でもちょっとトリックがあって、飲食店なら別の区分になるのか?同じパン屋さんでもレストラン併設の店舗に来たら日曜日でもやっている。

お気に入りは、下の段の細長い粒塩ののったバゲット、右端の定番のカイザーロール。上の段のクロワッサン型のほんのり甘いブリオッシュ。その左にちょっと見えているのは、そのブリオッシュにパールシュガーがのったもので、これはかなりお菓子感があるヨ。

めちゃくちゃ早起きしてきたので、奇跡的に並ばずに座れた。食べたのは、ポーチドエッグにベビーリーフにオランデーズソースがかかっていて、その上にマフィンがのった朝ごはん。どのパンを食べても美味しいから、マフィンも試してみたかったのだ。

ウィーン周辺はクリスマスマーケットが12ヶ所、いや最近は増えてそれ以上あるらしいから、もしどこに行こうか迷っているなら、まずは絢爛豪華な市庁舎前のクリスマスマーケット(→。夜はさらにピカピカ)に行ってみて、お次はお隣のマリア・テレジア広場のクリスマス村を通り抜けて、満足したら、ホッとする系に流れていくのがいいかも。

ゆみこ
あれ?このメリーゴーランドはあったっけ?

今回は老舗カフェーにも挑戦してみようと、いくつか調べてきたのだけれど、レストランも多くが日曜日休み、もしくはモーニングから13時までで、残念ながら一番候補のこちらもお休みでした。

(この写真は月曜日に撮ったもの)この方達みたいにワイワイ待ちたかったな〜。また、いつの日かの楽しみに。

そこで、「行けたらいいなリスト」の中の、ネットに写真や評価がほとんどないけど、日曜日13時以降もやっている老舗カフェーにやってきました。並び始まってみて分かったのですが、入り口付近に大きく「NO PHOTO」と書いてある。だからネットの情報も少なかったのだね。
それでも、劇作家トーマス・ベルンハルトの通ったカフェーであり、世界の新聞が読めるカフェーとの情報を見つけました。
店内はアンティークの、落ち着いた席にテーブル、照明、コート掛けはシルエットまで美しく、給仕さんが優雅に素早く働いていて活気のある、でもザワザワしていない、よい時間が過ごせるお店でした。

そうそう〜ウィーンはこのシステムのお店が多いと感じでいるのですが〜並んでいる時に、給仕さんが「ツヴァイ、ツヴァイ」と言いながらやってくるので、ふたりやひとりで待っているなら、指で人数を主張すればお先に座れますよ。

ノー写真なので、食べたものを後で思い出し思い出し描いてみました。カフェトレイにのったお茶、茹でじゃがいものフレンチドレッシングがけに生野菜が添えられたミニサラダ、そして揚げたてのじゃがいもにウィンナーシュニッツェル。小さなカフェテーブルに収まるように、お皿も量も小ぶり(価格も気持ち小ぶり?)で、そんなに食べられる方ではないのでありがたかった。それからカフェ製のアプフェルシュトゥルーデルも食べたんだった。

メニューはドイツ語。食べたいものを書き出していったヨ

…といった具合で、週末はあっちもこっちも閉まっているウィーンですが、逆にショーウィンドウのこんな飾りつけをゆっくり見られたりするので、これも悪くない気がします。そうです、こんな散歩がしたくてウィーンに来たんだと思います。見て、見て、

フェルステル宮殿内のパサージュが好き。
チョコ屋さん。

そうですそうです、こんなウィーン散歩がしたかったんです。やっぱりくまが好き。

そろそろ暗くなってきましたが、今日はまだまで歩く予定なので、フェルステルパサージュ内のお気に入りのカフェでコーヒー休憩。そういえばウィーンのカフェ(老舗カフェーじゃなくて、おしゃれコーヒー屋さんの方)にはコーヒーだけで、お菓子などの食べ物がないかなと思うんですが(あっても2ホールケーキ程度で夕方はまず売り切れ)。これも店舗の区分けと関係がありそうですな。それにしても日曜日の夕方ともなるとかなり大人っぽい感じです。

あ、絵が、新しくなっています(前のと同じ画家さんと思うけど)。カッコイイなぁ。

夕暮れを待って、最もお気に入りのカールスプラッツのマーケットへ。ここは手作りの服や装飾品などが並び、噴水広場で子供たちが遊んだり、仕事帰りの人がグリューワイン屋台で盛り上がる地元の人が多く集まると聞く、家族的な雰囲気の市。おすすめ時間は夕暮れ時で、更に遅い時間になると身動きができない位人(酔っぱらい?)でいっぱいになることも。

そのままシュテファンスプラッツに移動し、

イルミネーション。やっぱりこれを見なくちゃね。

わ!真っ暗

写真に撮って見てびっくり、こんなにくらかったのか!裏路地に小さな屋台がポツンポツンと並ぶシュピッテルベルクの市にもやってきました。写真ではゴッツ暗いけど、実際にそこにいて目で見たら、優しい光があちこちに灯るマーケットで、心が落ち着いて好きなのサ。足も結構痛いけど(雪も結構降ってるけど)、やっぱり締めはココ、来てよかったなぁ。

「なにしにウィーン地図」も描いたので、なんとな〜くの位置関係を見てやってね。

さて、
帰る日の朝。

今日も焼きたていっちゃう?
ご主人
おう。早起き上等

またまた例のパン屋さんに行って、その後はウィーン大学周辺にある、以前にお店の前まで行ったけど勇気がなくて入れなかったカフェに遂に来ました。コーヒーはもちろん美味しく、お店のご主人が暖かいお人柄の、それはそれは居心地の良い空間。で、以前はなぜ入れなかったかと言うと…

これがカフェの入り口だよ〜ん。

看板などもない。ね?勇気がいるでしょう。

たくさんの楽しかった思い出を胸に、帰りは電車の中でお寿司。レギオジェットは車内販売にお寿司があるのよ〜これも楽しみにしておりました。

旅日記「なにしにウィーン2022」にお付き合い下さいましてありがとうございました。「ウィーンのクリスマスに駆け込むよ」または「いつか行ってみたい」という方のなにかのご参考になればいいですが。それではみなさま世界のどちらにいらしても、素晴らしい一日を!(ゆみこ)