チェコでワクチンを打つ〜続き

チェコでワクチンを打つ〜続き

チェコでは2021年一月に80歳以上の方からの新型コロナウイルス・ワクチン接種が始まって、三月に70歳以上、四月55歳、そして今日2021年6月9日までには16歳までが摂取できるようになりました。長期滞在外国人も、チェコ及びEUの公的医療保険に加入していれば無料で、加入していなくても有償で受けられるようになりました。(2021.06.10から。価格は〜810CZK)。

わたし(チェコの公的保険に加入)の登録、予約、一回目の接種、EUコビット19証明書の取得、二回目の接種その後の体調をこの日記に書きます。チェコ保健省の「チェコとEUの公的医療保険に加入していない人の接種方法」という配布物を読んで、こんなことが書いてあるのではないか?というのも青い文字で(2021.06.19)加筆しました。参考になることがあればいいですが。

わたしの考え
ヨガをやったり、食事もあれこれ工夫して、普段はなるべく薬や病院のお世話にならない生活を心がけているので、ワクチンも打たずに済むならそうしたいと願っていましたが、打ちたくない理由はわたしの場合、知らないものは怖いといういったってお粗末なもの。集団免疫の獲得のためにも打たねばなぁ。レストランに座るには都度テストを受けなければいけないし、チェコの外にも出られないし…と、その辺りをこの半年位毎日の様にグルグルと考えていました。

そんな時に大家さんに会ったら開口一番「も〜コロナになっちゃってたいへんだったのよ」と立ち話になった。通る人にもよく聞こえるし、大家さんの隠さないっぷりは驚いた。これがチェコの人なのか。因みに大家さんは下の階に住んでいるのだ。「コロナになったら建物の人からも白い目で見られて…」といらぬ心配していたのが馬鹿馬鹿しくなった。なによりもすっかりお元気そうでよかった。途中からはもうワクチンを接種したというお隣さんも参加して「最初は携帯にpinコードが来るのよ」とか「大きい会場を選べば比較的早く受けられるわよ」、「打った後数日は腕が上がらない位痛くなるのよ」との話も聴けた。体験者の話はありがたい。登録しよう。グズグズしてても仕方がない。

登録
チェコ保健省のページから registrace.mzcr.cz
チェコとEUの公的医療保険に加入していない場合(以下自己負担と省略)の登録は registrace.mzcr.cz/samoplatci
必要なものは二つ。携帯電話とわたしの場合この保険カード

◯始めに携帯電話の番号を入力すると、携帯に4件桁のpinコード(青矢印)が来るので入力、登録フォームページが開く。
◯名前、保険番号(赤矢印。わたしの加入している保険会社の場合ここに記載)、住所、連絡先などを入力。

接種会場を選ぶ
◯わたしは大家さんおすすめの大会場 O2 universum を選ぶ。
保険外の会場リスト registrace.mzcr.cz/samoplatci/ocm
後からわかったことだが、O2 universumを会場とする国立予防接種センターのページには、ファイザー社のワクチンのみを使用すること、最大で7000人分のワクチンを接種できることが記載されていた。

◯次は健康状態に関する10前後の質問。大切なことなので辞書を引き引きよく読んで答える。「ANO(はい)」と書いたら予約ができなくなる訳ではなく、当日お医者さんと相談するためのものなので、正直に書いてくださいとの説明も有り。質問全体のスクリーンショットも撮ったので、質問の内容を事前に知りたいなら→→こちらから
◯時間を選ぶ。わたしは平日朝一8時台を希望すると、一週間後に予約ができました。
◯全ての入力が終わり、送信ボタンを押すと。メールと携帯に、それぞれ確認と携帯には予約番号が送られてくる(黄色矢印)、画面が大きなQRコードののった予約確認画面になったのでこのページをプリントアウトしておく。見れば、二回目の接種日も必要日数を自動的に計算して予約されていた。

これで登録と予約が完了。あとは少しでもいい結果になるように毎日よく寝て当日を待つのだ。

当日の持ち物
例のプリントアウト(写真左)。保険カード、身分証明証。
自己負担の場合 プリントアウトや予約番号、身分証明証、チェコの滞在許可証、クレジットカードや現金(一部会場はカード決済のみ)
◯希望した会場 O2 universum は メトロB線の Českomoravská チェスコモラフスカ、またはトラム(フラチャンスカから25,8番 Multiaréna Praha下車)でも行ける。会場が近づくと大きな看板に「国立予防接種センター」とあるのが見えホッとしたのもつかの間、長い行列に、並んでいるうちに時間になっちゃったらどうしよう?とハラハラ。でも

五月中旬の平日朝一の開場前にはここに五十人位、同時間帯の7月上旬は二百人位並んでいた

ちっとも心配する必要がなく、時間が来て受付が開始されるとどんどん人がはけていく。

◯ここは軍病院の管轄だそうで、軍服を着た人達が「プリントアウトはお持ちですか?」などの確認や案内をしてくれる。建物に入って、最初のゲートを通る時に、プリントアウトしておいた紙のQRコードをかざす。
◯階下の受付では持ち物三点セットの、例のプリントアウト、保険カード、身分証明証を提出。七月にはこの階段を降りた所に、自己負担者は右へとの案内板が出ていた。ここでは名前の確認。階下に降りて接種を受けてください等の説明を受ける。新たにここで受け取ったのは、(上の写真右の)名刺サイズのカード二枚、一枚は紫色で自分の名前と接種日時が記入されたもの、そしてなにやら説明が書れたものを渡され接種会場へ。
◯接種会場はコンサートの客席部分が、空港でチェックインに並ぶ時のように区分けされ、同時に何人もがワクチンを受られるようになっている。

この写真は国立予防接種センターのページからお借りしています

◯順番が来るとお医者さんに「左利き?」と聞かれ。そうだと答えると「じゃあ右肩かな?」と。そうそう、お隣さんが「打ったところがしばらく痛くなる」って教えてくれていた。だから訊くのだろう。受付の人もそうだったし、お医者さんもずっと携帯を見ながらなにかを確認している。多分、わたしの登録した健康に関する質問が見られる仕組みになっているのだろう。
◯カゴや椅子に持ち物と上着も脱いで置く。スカーフもとってくださいねと言われた。
◯看護婦さんに打ちたい方の肩を見せて、「痛いですか?」って聴こうかなと思った瞬間に「はい、終わりましたよ〜」と言われた。

え?

特に上手だったのか、一日に何回も打つので更に上達したのか、大げさでなくチクとも感じなかったのだ。
◯絆創膏を貼ってくれ、「必ず15分休んで行ってくださいね(まんがに20分って書いちゃった。ごめんね。思い出せなかった)」と言われ、お礼を言い。誘導されるままに、売店エリアのベンチで、大きな時計をぼんやり見ながら休んで帰った。待っている間にボーっとした感じと、そわそわするような不思議な感覚があったので、休んだ方がいいのがわかった。因みにトイレはここにある。

建物内に入ってからは全てがスルスルと進んでいくので、慌てないように、どっちの肩に打ちたいか決めておくのと。会場にはなんの目隠しもないので、人前でもさっと肩を出せるように工夫をしていくのがいい。わたしは柔らかい素材で肩がすぐ出せるブラウスと、前ボタンのカーディガンで行きました(でも結局慌てた)。

一回目その後の体調
一週間位は、時々、風邪の引き始めの様な感覚あり。気にして熱を測ったけれどいずれも平熱。腕は注射した場所を中心に、これも一週間位、食器棚から重いお皿を下す時や、ヨガで腕をあげる時に痛みあり。これらも十日を過ぎる頃には打ったことを忘れる位に感じなくなった。

EUコヴィッド19証明書の取得
◯接種完了後にこちらのページから https://ocko.uzis.cz/
自分がワクチンを予約する時に登録した方法を選んで入力を開始。わたしの場合は「電話番号、メール、誕生日」で登録したのでそこにチェックを入れ、電話番号、メールを入力して、送信。
◯携帯電話にPINコードが送られてくるので、入力すると自分の接種状況を閲覧することができる。同ページ内にある申請ボタンを押せば、QRコードつきの「EUコヴィッド19証明書」が表示されるので、これをプリントする。これを持ち歩けばよいのだな、きっと。二回目接種後は新たに情報が更新されているので、新しいものをプリントするのを忘れずに。

EUコヴィッド19証明書

EUコヴィッド19証明書 アプリ版
情報を携帯に入れておけるアプリ「Tečka」。ダウンロードや最初の設定はこちらのページから。いくつか設定方法があるが、わたしは
◯起動後、自分の好きな6桁の暗証番号を(初回は確認を含めて二回)入れ、
◯3番目の↓QRで登録するを選んで、プリントしてあった紙版のQRを読み込みました。これで完了。

二回目の接種
そういえばもらったカードはなんなのだろう?翻訳アプリをかざしてみると、EUコヴィッド19証明書取得のアドレスと、紫のカードには二回目の接種時にこのカードを持ってきてといったことが書いてあった。大切な情報だ。忘れず持って行こう。

二回目の接種は同じ会場で、同じ流れだったが、二回目の場合は接種前にお医者さんにかなり色々な質問を受けるので、覚悟しておくといいと思う。内容は一回目接種後の体調について。とても大切なことだから当然と思うが先生も容赦がない。医師の目をしっかり見て気合を入れて回答、分からない単語があったら正直に「すみません。分からないのでもう一回言ってください」とお願いすれば、英語に切り替えてくれるとか、ゆっくり話してくれるとか、通訳さん(英語。わかりやすく話してくれるとの情報)(常駐かは会場による)を呼んでくれるとか次なる道が開けると思う。

二回目接種後の体調
一回目接種後に感じたボーっとした感じと、そわそわするような不思議な感覚が、二回目は強く感じられた。
重い足取りで帰って来て、夕方には風邪のひき始めのようなだるさがあったので早目に休んだ、次の日の午前中は「あ、風邪ひいちゃった」感があり、熱を測れば37度。どうしよう、熱が出ちゃった。と内心気が気ではなかったが、昼過ぎには熱も下がり、いつも通りの体調に戻り、現在はピンピンしている。そういえば今回は腕の痛みがほとんどなかった。なにかの参考になればいいですが。読んでくれてありがとう。

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